「アーサー王」は実在した? 北ウェールズの王様たちの意外な物語
円卓の騎士、聖剣エクスカリバー、魔法使いマーリン。あの有名なアーサー王伝説は、5〜6世紀の北ウェールズに実在した王様たちがモデルかもしれません。せっかち者エイニオン、長い手のカドワロン、白い歯のオワイン、マエルグウィン、クネグラシス。5代の王をあだ名を手がかりにたどり、伝説との重なりを探ります。
ウェールズの歴史、イギリスの歴史、アーサー王伝説を、歴史好きの初心者にも分かりやすく、物語のように紹介するブログです。
円卓の騎士、聖剣エクスカリバー、魔法使いマーリン。あの有名なアーサー王伝説は、5〜6世紀の北ウェールズに実在した王様たちがモデルかもしれません。せっかち者エイニオン、長い手のカドワロン、白い歯のオワイン、マエルグウィン、クネグラシス。5代の王をあだ名を手がかりにたどり、伝説との重なりを探ります。
ローマ帝国の支配、自分たちの手での自治、アングロ・サクソンやノルマン人との戦い、そして征服後も続いた反乱。1世紀から15世紀までのウェールズの歴史を、8話の早送り物語としてサクッと紹介します。年号を覚える必要はありません。
白と緑の地に赤い竜が描かれたウェールズの国旗。この竜、もともとは「悪の象徴」でした。ローマ軍の軍旗からアーサー王伝説、そしてイングランド王の戴冠まで、1500年かけて誇りのシンボルになった大逆転の物語です。
兄が攻めてきても、国を手放さなかった弟の王がいました。9世紀ウェールズ、ロドリ大王の次男として南のセイサルウィグを治め、のちのハウェル善王の父となったカデル・アプ・ロドリ。息子の大統一の土台を築いた生涯を、ゆる〜くご紹介します。
9世紀のはじめ、疫病と落雷、後継ぎ争いとマーシアの侵略でボロボロだった北ウェールズ。そこへ海の向こうのマン島からやってきたのが、母方にグウィネズ王家の血を引く「そばかすのメルヴァン」でした。新しい王家を始め、ロドリ大王の父となり、アーサー王伝説の出発点『ブリトン人の歴史』ともかかわる王を、ゆる〜くご紹介します。
9世紀、小さな国に分かれてバラバラだったウェールズを、初めてその大部分までまとめ上げた王がいました。母の実家ポウィス、妻の実家セイサルウィグを受け継ぎ、ヴァイキングの首領ゴルムを討ち取った「ロドリ大王」。その生涯と最期、そして息子たちに残したものを、ゆる〜くご紹介します。
名前の意味は「偉大なる王」。5世紀、ローマ皇帝の求めに応じて1万2千の兵を連れ海を渡り、ガリアで西ゴート族と戦って敗れ、アヴァロンという町のあるブルグントの地へ去ったブリトン人の王リオタムス。アーサー王のモデル説、アンブロシウスと同一人物説もある謎の王を、ゆる〜くご紹介します。
英雄王カドワロンが倒れたすきに、王家の血を引かないまま王座をつかんだカドヴァエル。前の王の路線をそつなく引き継いだ世渡り上手だったのに、決戦の前夜に軍を連れて帰ってしまい、「戦いをよける者」と呼ばれることに。7世紀ウェールズの王さまを、ゆる〜くご紹介します。
仇を討って国を取り戻す……はずが、出陣の日に天からの声を聞いて戦うのをやめてしまった王さま。7世紀のグウィネズの王カドワラドルは、なぜ「祝福された王」と呼ばれ、のちのテューダー家にまで慕われたのか。その生涯を、ゆる〜くご紹介します。
一緒に育った幼なじみが、国を奪い合う宿敵に。7世紀の北ウェールズの王カドワロンは、ノーサンブリア王エドウィンに国を追われながらも、マーシア王ペンダと手を組んで逆転します。ウェールズでは英雄、イングランドでは暴君と呼ばれた王さまの生涯を、ゆる〜くご紹介します。
叔父から王位を奪い、妻と甥を手にかけ、教会の財宝までだまし取ろうとした6世紀のグウィネズ王マエルグウィン。同じ時代の修道士から「島の竜」とまで呼ばれた、ウェールズでいちばん嫌われた王さまの物語を、ゆる〜くご紹介します。
兄をヴォーティガンに殺され、弟ウーサーとともに海の向こうブリタニーへ逃れた少年アンブロシウス。成長してデヴォンに上陸し、ワロップの戦いで仇を討ち、ヘンギスト率いるアングロ・サクソンから国を守った5世紀のブリタニア王。マーリンとストーンヘンジの伝説、恩赦が招いた最期、そして甥アーサー王へ。“アーサー王のモデル”とも言われる英雄の生涯をたどります。
4世紀、ローマ帝国の支配下にあったブリタニアで「見下された」と反旗を翻し、ブリタニア王を名乗ったウェールズの首長エウダヴ・ヘン。勝利、北での完敗、ノルウェーへの逃亡、仲間に迎えられての返り咲き。そして最後は娘ヘレンとマグヌス・マクシムスの結婚で国を守りました。『マクセンの夢』やアーサー王の血筋にもつながる“意志の強い老王”の生涯をたどります。
“悪魔のような王”と呼ばれた暴君マエルグウィンの息子、ラン・ヒル(背の高いラン)。父の命令に振り回された王子時代、約40年にわたるグウィネズの統治、義弟の死から始まった北との戦争と、はるかフォース湾への遠征。そしてアーサー王物語で“ブリテン一の助言者”として語り継がれるまで。暴君の父とは違う姿で記憶された王の生涯をたどります。
今のウェールズの原形となる国をつくりながら、記録が少なくほとんど知られていない5世紀の英雄キネダ・アプ・エダン。ピクト族と戦い、ヴァイキングを味方につけ、北部ブリタニアを掌握したのち、60歳で領土も地位も捨てて一族を率いてウェールズへ。10年かけて調べた創始者の生涯を、「生き方に活かせる勝負どころの見極め方」という視点でまとめました。